親の言葉遣いで子どもは変わる!?要因と親がするべき対応

保護者部屋

 幼稚園教諭の時、親御さんから言われた言葉を思い出しました。

子どもが「し○〜〜」と言ったり、「来るな!」と言うようになりました。園ではどうですか?

と言われたことがあります。集団生活を一緒に過ごすと 

  • 挨拶や手を洗うことなどの生活習慣が身につく

  • ルールがあることに気づき守ろうとする

  • 友達とコミュニケーションがとれるようになる

などのたくさんのメリットがあります。メリットがあれば、良くないと思われることも出てきます。

言葉遣いが悪くなる原因

 素人調べですが、原因はなんでしょうか。見てみましょう。

  1. TV(もしくはYouTube)
  2. 友達

 東京は4回目の緊急事態宣言が発令されました。コロナ禍で外出が減り、巣ごもり生活が定着した人も少なくはないのではないでしょうか。インターネットに接続したデバイスを通してドラマやアニメを見たり、 YouTube視聴が増えたりしていますが、今回は、人的環境に目を向けてみましょう。

みんな真似から入る

 早速ですが、読んでいる方に質問です。

あなたは、社会人1年目。

右も左も分からない中、皆さんはどうやって仕事を覚えましたか?

先輩に教えてもらってメモをしたり、色々な方の真似をしています。

そうです!真似をしますよね!

 【学ぶことは真似ることから始まる】という言葉を聞いたことがありますか?【学ぶ】の語源が【まねぶ(真似ぶ)】も同じであると言う説があります。語源が一緒であると知ると、グッと説得力が増します。

親から大きな影響を受ける

  子どもが誕生すると、大人の方と過ごしますよね。終日一緒にいることを考えると、影響が大きいと言われると必然です。例えば、

早くしろよ!

知らねーよ!!

と、奥さんに対して言っているとします。その姿を子どもはしっかり見ています。

子どもに対しても同じです。この言葉を子どもに対して言っていても、子どもはしっかり感じ取ります。

 子どもは、赤ちゃんの頃から真似る力を持っています。そして同時に社会性を身につけて行きます。そんな家庭で過ごすと、必ず!何かしら影響が出ます。

 成長過程の中で、子ども自身が言葉遣いが悪くなるのはもちろん、人格否定と勘違いし、①その一言が長く心に残りトラウマになります。そして②相手を傷つけるキッカケになる可能性が上がります。

幼稚園・保育園でのトラブル

 幼稚園や保育園で怖い言葉を友達に言ったとすると、【いじめている】と言うレッテルを貼られる可能性もあります。

 しかしこれは違います。私が保護者に言っているのは、

○○ちゃんは、普段、とても優しいです。でも、言ってしまったと言うことは、何かしら一生懸命相手に伝えたかった表れだと思います。

 子どもたちみんなに共通しているのは、

言いたかった言葉=言った言葉では必ずしもないです。ただ言葉を知らなかっただけだと思ってます。ご自宅でも気をつけてみてもらっていいですか?園でも様子を見て、その都度、話をして行きます。

 「子どもが使っている言葉がいけない」と誰しも、思うかもしれません。しかし、子どもにとっては、「自分の周りが使っている言葉」であり、本人にとって「当たり前」と言うことです。身近な大人が使っていれば当たり前のことでしょう。つまり、【汚い言葉】【言葉遣いが悪い】と認識して発している可能性は低いのです。

親や周りの大人がするべきこと・対応

 親だけではなく、保育士・幼稚園教諭なども含まれる話だと思いますが、大人が手本になりましょう。

当たり前でしょ

と、思われた方は素晴らしいと思います。それが難しいから悩むのです。

汚い言葉、否定的な言葉ではなく、ポジティブな言葉をつかう努力をしましょう。そう簡単なものではないでしょう。時間に追われ、何度も同じことをする子どもにイライラしてしまう気持ちがあるかもしれません。そこはグッと我慢して、

きっとできるよ。

と、子どもの背中を優しく押してあげれられるようにできたらいいですね。

 ちなみに先日、姪っ子が、

○○ちゃんね、nyakoと同じ幼稚園の先生になるの。そ〜し〜て〜、おんなじ幼稚園で働くんだ〜。でもね日曜日はドーナツ屋さんになるの。

笑ってしまいました。叔母をどれだけ好きなのだ・・・

前まではお医者さんになると言っていた子が私の影響でいいのかしら・・・

と思いました。本人には

楽しみにしているね!

と笑顔たっぷりでこたえました。

最後に

 子どもは、上でも述べたように、大人の姿をよく見ています。

 言葉づかいもですが、是非、親が失敗した姿を見せてあげてください。そうすると、失敗した後の頑張っている姿を見て励まされ、勇気づけられるはずです。包み隠さず、そこから立ち直って楽しく生きている姿を是非堂々と見せてあげてください。子どもはきっと、その姿を見て、失敗を恐れず、挑戦する心を自然と身につけてくれるでしょう。

 大人自身が少し気をつけるだけで子どもは変わります。是非とも心がけてみてはどうでしょう。

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