今回は、十五夜について紹介していきます。新学期が始まって、初めての行事になるのではないでしょうか。子どもたちに伝えやすいように噛み砕いた紹介をしていきたいと思います。
2023年の十五夜は9月29日
2023年 | 9月29日(金) |
2024年 | 9月17日(火) |
2025年 | 10月6日(月) |
2026年 | 9月25日(金) |
2027年 | 9月15日(水) |
来年以降は上のようになっていますので参考にしてください。
お月見とは
天気によりますが、基本的にお月様は1年中、見ることができますが、お月見には条件があります。
お月見の歴史
お月見の始まりは、平安時代。貴族が月を眺めながらお酒を飲んだり、詩や俳句を詠んだり、音楽を楽しんだりしたそうです。
庶民は江戸時代になってから広がり始めます。しかし、貴族とは違い、収穫祭の意味が強かったようです。無事に稲や野菜、果物など収穫できた喜びを庶民同士で分かち合い、感謝する日となりました。
同じお月見でも意味合いが違ったことを知ると、面白いですね。
何をお供えするの?
上で述べているように、お月見をする際は、農作物をお供えします。
団子・・・地域によって違うようですが、米粉で作った団子は月に見立たて、月に収穫の感謝を表します。15個という数は、十五夜にちなんでだそうです。の団子をピラミッドのように飾りますが、昔は、里芋だった説もあり、里芋の形をした団子が多いようです。
ススキ・・・悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願っています。ススキは、稲穂に似ているため、飾られているようです。数としては、5本か15本を一升瓶などにさしてお供えします。
収穫したもの・・・この時期に収穫される旬のものをお供えします。【里芋、栗、柿、大根、ぶどう】などです。ちなみに、ツルがあるものは、神様との繋がりを強くするとのことで縁起がいいものとされています。
これらをお供えをするのは、【翌年への豊作祈願】の気持ちがあります。
お供えするものはどこに?食べていいの?
お供えするものってどこでもいいの?
お供えしたのに食べていいの?
そんな疑問がありませんか?そんな疑問を解決していきましょう。
A ベランダや縁側など、月が見えるところでOK
A むしろ食べましょう!お供えして神様が喜んでくれるという解釈を昔の人はしていたようです。
色々と紹介しましたが、諸説ありますので調べてみてくださいね。子どもたちに話をする際、イラストを見せながら話をするのもいいですね。
お月見セット【イラスト】当日までの準備
よーし!当日が楽しみだな〜
なんて流暢なことは言ってはいられないのが先生たち。やることは次の通りです。
○ お供物の注文、準備をする
・ 団子の材料
・ 野菜や果物
・ ススキ
○ 導入を考える
・ 絵本
・ 粘土遊び
・ 指遊び
・ ピアノ 練習
○ 当日の準備をする
・ 在庫の確認
※ 各園、取り組む行事が違うので確認しましょう。 など
指導案のねらいや援助
ねらいを立てるときは、今のクラスに達成して欲しいことが何かを明確にすることです。
月齢が浅い子どもに、「収穫できる喜びや感謝を〜」と言っても実体験が少ないため、ピンとこないでしょう。簡単で、単純な、「製作を通し、十五夜に興味をもつ」でも良いと思います。参考まで。
*ねらい*
○ 月に親しみをもつ
○ 月に関心をもつ
○ 収穫できたことを喜び、感謝する
○ 十五夜会を通して、製作する楽しさや収穫できる喜びを味わう
*援助*
○ 月に親しみをもつことができるように、月に関係する絵本や図鑑を用意したり、
実際の写真を見たりする。
○ 収穫できた喜びを感じ感謝することができるように、実際に収穫した時の
写真を見せたり、気持ちを思い出す言葉をかけたりする。
お供物の注文、準備をしよう
当日までに色々しなければなりませんね。職員会議で資料を提出すると思いますが、注文する場合は、1学期中か8月上旬までには注文を終えたいですね。
○ 団子
・月齢が高ければ、実際に米粉をこねて、茹でて、タレをつけて食べる。
※ カセットコンロの在庫確認は余裕をもってをしておきましょう。
※ タレは前日に作っておくと、スムーズに子どもたちに提供できますね。
※ 調理室がある園は、タレのレシピや材料の打ち合わせなどしておくと
当日焦りません。
○ 旬の野菜や果物
・近くのスーパーで購入していましたが、畑がある場合は、十五夜の行事に合わせて
収穫すると、子どもも実体験から、収穫する喜びを味わうことができますね。
○ ススキ
・近くのお花屋さんに問い合わせると、お月見セットを注文できることがあります。
※一升瓶は、毎年使うものなので、1本はとって置いています。
ちなみに、こちらの醤油は鹿児島の醤油やさん。とっても美味しいんです。ぜひお試しあれ!
価格:680円 |
製作や絵本などで期待を高めよう
急に当日を迎えるのではなく、9月上旬からでも少しずつ、十五夜に期待をもたせましょう。
期待をもたせるって何をすればいいんだかわからない。
そうですよね。色々なやり方があるので、紹介していきましょう。
絵本
お月見の絵本といっても、最近では、色々な絵本がありますよね。絵本の選び方は、
・ 何を意図して読むのか
を明確にすると選びやすいですね。
価格:1,320円 |
価格:935円 |
価格:1,430円 |
価格:990円 |
絵本のタイトル | 対象年齢 (独自判断) | 本の長さ | 大きさ | 一言 |
14ひきのおつきみ | 4歳〜 | 32ページ | 26.6×19×1cm | 家族と楽しくお月見の準備をします。 月齢が高い4歳児から手に取って読んでいます。 |
パパ、お月さまとって! | 3歳児〜 | 43ページ | 28.7×20.8×1.2cm | 月は、すぐ近くに見えるのに、手が届かない。 子どものファンタジーにの寄り添った絵本。 |
おつきさま なにみてる | 4ヶ月〜 | 24ページ | 0.8×18.2×18cm | おつきさまは優しく見守ってくれているよ。 0歳児でも「ジー」とみてくれています。 |
おつきみバス | 0歳児〜 | 24ページ | 0.8×18.2×18cm | ねずみとバスが活躍します。お供えしていたものが盗まれちゃうが!? |
粘土遊びを通してお団子作りに期待をもとう
十五夜当日、お月見だんごを作る園がるのではないでしょうか。そんなときは、
・ 十五夜の日はお団子を作ること
・ なぜ作るのか話す
・ 「粘土で練習しよう」という気持ちになれるような言葉をかける
といいかもしれませんね。大人主導では、子どもたちは引き込まれません。子どもたち主体で進められる保育を心がけています。
当日は、子どもたちが自分たちでこねて、形を整えて湯がいて、変化まで観察しました。気づいたことを発する子どもたちの言葉をメモをとり、保護者に伝えると喜ばれるものです。
さいごに
いかがだったでしょうか。今回、イラスト多めにして、視覚的に訴えられるように投稿しました。
十五夜だけでなく、行事となると、事前準備や打ち合わせなど必要不可欠になります。先輩や色々な先生とコミュニケーションをとり、素敵な会になりますように。
※ だんご作りに関しては、コロナウィルス流行前の写真となります。今後は、衛生面や三密を防ぎながら行事を運営したいものです。
やめてから知ったのですが、子どもたちに導入する際、イラストや写真を見せると思います。
ベクターデータのフリー素材なら【イラストAC】ぜひ、イラストACに登録して、仕事を少なくしていきましょう。手を抜けるところは手を抜いていきましょうね。
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